ある介護施設が、口コミサイトで高い評価を集めているとします。探している家族がその評価を見て、施設の名前で検索したとき、最初に何が表示されれば見学の申し込みにつながるでしょうか。
多くの人は、評価が高ければ自然と申し込みが来ると考えます。実際、口コミサイトで名前を知って検索してくる人は増えます。ここまでは狙いどおりです。
ところが、検索した先に表示されるのが、何年も更新されていないページだったらどうでしょう。地図の情報には古い電話番号が残り、見学の申し込み方法もどこにも書いていない。口コミで高まった期待が、そこでしぼんでしまいます。
しかも、比較サイトを経由した人は、ほかの施設とも同時に見比べています。少しでも分かりにくければ、すぐに次の候補へ移ります。
抜け出す方法は、拍子抜けするほど簡単です。評価を上げる努力より先に、比較サイトから来た人が次に見る場所を整えておく。自社の名前で検索したとき、最初の画面で問い合わせ方法まで分かるでしょうか。
比較サイトで自社を見つけた人は、すでに道のりの途中にいます。サイトで名前を知り、興味を持ち、いまはほかの候補と見比べている最中です。
お客様は「出会う → 興味を持つ → 理解・比較する → 行動する → 関係を深める → ファンになる」という6つの段階を通って、お店や商品にたどり着きます。この流れを「セールスファネル(=ファネル)」と呼びます。買うまでの道のりを段階で捉える考え方はカスタマージャーニー※1として広く使われていて、それを実際の商売の流れに合わせて6つに整理したものです。一方通行ではありません。ファンになった方の紹介が、また新しい「出会う」を生んでいきます。

この記事で扱うのは、その3つめにあたる③理解・比較する=検討の段階です。比較サイトや口コミから来た人を取りこぼしていないかを、5つの問いで確かめていきます。
5つの問いで、受け止める準備を確かめる
次の5つに「はい/いいえ」で答えてみてください。いいえが付いたところが、比べている人がほかへ移ってしまう場所です。
チェック1|地図検索の情報は、最新になっているか
口コミを見た人の多くは、次に地図で場所や営業時間を確かめます。電話番号や営業時間が古いと、それだけで信頼を失います。Googleビジネスプロフィール※2の情報を整えておくことは、最も手軽で効果の大きい準備です。
やること:地図検索で自社を表示し、住所・電話番号・営業時間・写真が最新かを確かめて、古いものを直す。
チェック2|口コミに、返信しているか
良い口コミにも厳しい口コミにも丁寧に返信していると、比べている人に安心感を与えます。返信の中身から、対応の姿勢が伝わるからです。
やること:直近の口コミ10件に返信が付いているかを確かめ、付いていないものに返信する。
チェック3|比較サイトにない情報を、自社のページで補っているか
比較サイトの情報は項目が決まっていて、自社の細かな特徴までは伝わりません。料金の内訳、1日の過ごし方、スタッフの人柄。比べている人が知りたいことを、自社のページで補えているかが分かれ目です。
やること:比較サイトの掲載内容を見て、そこに書かれていない「知ってほしいこと」を3つ書き出し、自社のページに載せる。
チェック4|比較サイトから自社のページへ、迷わず移れるか
比較サイトの掲載ページに自社サイトへのリンクがなかったり、トップページにしか飛ばなかったりすると、知りたい情報にたどり着けません。
やること:比較サイトから自社サイトへのリンクを確かめ、見学や予約の案内ページに直接つながるようにする。
チェック5|問い合わせの方法が、すぐに分かるか
比べている人は、気になったところに、その場で問い合わせたいものです。電話番号だけでなく、夜間でも送れるフォームや予約の窓口があれば、取りこぼしは減ります。
やること:自社のページの最初の画面に、電話番号とフォームへの入口が両方あるかを確かめる。
評価を上げる前に、受け止める場所を整える
口コミや比較サイトは、自社に興味を持つ人を連れてきてくれます。けれど、受け止める準備がなければ、集めた評価は別の施設の申し込みに変わってしまいます。地図の情報、返信、自社のページ、問い合わせの入口。この4つが整えば、比べている人は迷わず自社を選べます。
比較サイト・口コミからの流入を取りこぼさないために
- 口コミで高まった期待は、その先の情報でしぼむことがある
- 地図検索の情報を最新に保ち、口コミに返信する
- 比較サイトにない情報を、自社のページで補う
- 比較サイトから問い合わせまでの道を短くする
ピクニックは、サービスファネルの会社です
私たちピクニックは、お客様の商売をファネルでとらえ、どこに伸びしろが眠っているかを分析し、その段階に合った手を一緒に考える会社です。
その「受け止める準備」を仕組みに変えるのが LeadMagnet360 です。対象顧客とニーズの整理 × 比べている人に向けたページと導線の設計 × 流入と問い合わせの計測と改善までを一続きで行い、比べている人が迷わず選べる流れをつくります。
まずは自社の名前で検索したとき、最初の画面で問い合わせ方法まで分かるか。そこが見えれば、あとは受け止める場所を整えるだけです。現状を一緒に確かめてみませんか。
注釈
※1 カスタマージャーニー:お客様が商品やサービスを知ってから、検討し、購入し、使い続けるまでの道のりを段階に分けて整理したもの。各段階で相手が何を考え、どこで迷うのかを見える形にするために使う。
※2 Googleビジネスプロフィール:Googleの検索結果や地図に、店舗や施設の情報を表示するための無料の仕組み。住所・営業時間・写真・口コミなどを管理できる。
