コラム

情報発信を「点」で終わらせない、メディアの育て方

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「いい記事を1本書けば、人は集まる」

正しく聞こえます。読んだ人の役に立つ記事なら、検索でも見つかり、SNSでも広がるはずです。

ところが、力を入れた1本を公開しても、読まれるのは最初の数日だけ、ということがよくあります。検索から人が来るまでには時間がかかります。しかも、読んだ人がほかの記事も読もうとしたとき、関連する記事がない。1本読んで、そのまま帰っていきます。

ここで一度、考え方を変えてみます。同じテーマの記事を10本、互いにつなげて置く。1本1本は傑作でなくても、読んだ人は次の記事に進み、検索からの入口もいくつもできます。1本の傑作より、つながった10本のほうが、新しい人を連れてきます。

つまり、問われるのは書く力より並べ方です。傑作を狙うのは、そのあとでも遅くありません。自社のサイトで、1本読んだ人が次に読める記事は、いくつ用意されているでしょうか。

そもそも記事を読んでくれる人の多くは、まだ自社を知りません。悩みを検索して、たまたま記事に出会う。そこで会社の名前を覚え、ほかの記事も読み、少しずつ興味を持っていきます。

お客様は「出会う → 興味を持つ → 理解・比較する → 行動する → 関係を深める → ファンになる」という6つの段階を通って、お店や商品にたどり着きます。この流れを「セールスファネル(=ファネル)」と呼びます。買うまでの道のりを段階で捉える考え方はカスタマージャーニー※1として広く使われていて、それを実際の商売の流れに合わせて6つに整理したものです。一方通行ではありません。ファンになった方の紹介が、また新しい「出会う」を生んでいきます。

セールスファネル6段階の図(出会う・興味を持つ・理解・比較する・行動する・関係を深める・ファンになる)

この記事で扱うのは、その出発点にあたる①出会う=認知の段階です。情報発信を1本ずつの「点」で終わらせず、新しい出会いを生み続けるメディアに育てる手順を、3つのステップで見ていきます。

ステップ1|まず、柱になるテーマを3つ決める

この手順の目的は、記事が互いにつながる土台をつくることです。思いついた順に書くと、話題が散らばり、記事どうしがつながりません。

お客様がよく抱える悩みを書き出し、そこから大きなテーマを3つ選びます。リフォーム会社なら「水回り」「断熱」「費用と補助金」のように、お客様が検索しそうな言葉で決めます。

やること:3つのテーマを決め、それぞれの下に書けそうな記事の題名を5本ずつ並べる。15本の題名が並んだら次へ進みます。

ステップ2|テーマごとに、まとめ記事を1本つくる

次の目的は、テーマの入口をはっきりさせることです。各テーマに全体を見渡せるまとめ記事を1本用意し、個別の記事をそこから案内します。こうした記事のまとまりは、トピッククラスター※2と呼ばれます。検索で見つけてもらいやすくなり、読んだ人も迷わずに次へ進めます。

やること:3つのテーマそれぞれに、まとめ記事の題名と、そこから案内する個別記事の一覧をつくる。

ステップ3|新しい記事を書いたら、必ず2本とつなぐ

最後の目的は、記事が増えるほど、つながりも増える状態にすることです。公開して終わりにすると、新しい記事も孤立します。

記事を公開するときは、同じテーマのまとめ記事と、関連する個別記事1本へのリンクを本文に入れます。過去の記事にも、新しい記事へのリンクを1行足します。

やること:公開前のチェック項目に「まとめ記事へのリンク」「関連記事へのリンク」の2つを加える。

1本の傑作より、つながった10本

情報発信が点で終わるのは、記事の出来が悪いからではありません。記事どうしがつながっていないからです。テーマを決め、入口をつくり、公開のたびにつなぐ。それだけで書いた記事は線になり、やがて新しいお客様が通る道になります。

情報発信を「点」で終わらせないために

  • 1本の傑作より、つながった記事の集まりが人を連れてくる
  • お客様の悩みから、柱になるテーマを3つ決める
  • テーマごとにまとめ記事をつくり、個別の記事を案内する
  • 公開のたびに、まとめ記事と関連記事の2本とつなぐ

ピクニックは、サービスファネルの会社です

私たちピクニックは、お客様の商売をファネルでとらえ、どこに伸びしろが眠っているかを分析し、その段階に合った手を一緒に考える会社です。

その「つながるメディア」を仕組みに変えるのが InfoBoost360 です。検索ニーズと記事テーマの整理 × 構成と執筆の支援 × 公開後の分析と改善までを伴走し、新しい出会いを生み続けるオウンドメディアを、社内で育てられる形に整えます。

まずは自社のサイトで、1本読んだ人が次に読める記事がいくつあるか。そこが見えれば、あとはつないでいくだけです。現状を一緒に確かめてみませんか。


注釈

※1 カスタマージャーニー:お客様が商品やサービスを知ってから、検討し、購入し、使い続けるまでの道のりを段階に分けて整理したもの。各段階で相手が何を考え、どこで迷うのかを見える形にするために使う。

※2 トピッククラスター:中心となるまとめ記事と、関連する個別記事をリンクでつなぎ、テーマごとのまとまりとして整理する記事の構成方法。

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