「インスタ、見ました。それで、料金はどこに書いてありますか」
美容サロンの電話口で、こう聞かれます。SNSを頑張ってきたかいがあって、投稿を見て興味を持ってくれた人からの電話です。小さな手ごたえに、スタッフも嬉しくなります。
ところが、同じ質問の電話が毎週のように続きます。料金、場所、駐車場、予約の方法。投稿はどんどん流れていくので、知りたい情報にたどり着けないのです。しかも、電話をかけてくれるのはごく一部。多くの人は、分からないまま別のサロンを選んでいます。
SNSが悪いわけではありません。足りないのは、興味を持った人が知りたいことをまとめて確かめられる場所です。そして、その場所は1ページで十分です。
SNSを見て興味を持った人は、料金と場所を何回のタップで確かめられるでしょうか。
その電話をかけてきた人も、いきなりサロンを選んだわけではありません。SNSでどこかで知り、気になって、もっと詳しく知ろうとしている。まさに興味が芽生えたところです。
お客様は「出会う → 興味を持つ → 理解・比較する → 行動する → 関係を深める → ファンになる」という6つの段階を通って、お店や商品にたどり着きます。この流れを「セールスファネル(=ファネル)」と呼びます。買うまでの道のりを段階で捉える考え方はカスタマージャーニー※1として広く使われていて、それを実際の商売の流れに合わせて6つに整理したものです。一方通行ではありません。ファンになった方の紹介が、また新しい「出会う」を生んでいきます。

この記事で扱うのは、その2つめにあたる②興味を持つ=関心の段階です。SNSだけで伝える場合と、1ページの簡易サイトを持つ場合を、3つの観点で比べていきます。
観点1|見つけてもらいやすさで比べる
SNSだけの場合、投稿を見る人には届きますが、店名やサービス名で検索した人には見つけてもらいにくいことがあります。検索結果にアカウントが出ても、知りたい情報がすぐ見えるとは限りません。
1ページのサイトがあれば、店名や「地域名+サービス名」で検索したときに、まとまった情報として表示されます。SNSは「見かけてもらう」場所、サイトは「探している人に見つけてもらう」場所。良し悪しではなく、役割が違います。
やること:店名と「地域名+サービス名」で検索し、いま何が表示されるかを確かめる。
観点2|情報の残り方で比べる
SNSだけの場合、新しい投稿が上に積み重なり、料金や予約方法などの基本情報は流れていきます。固定の投稿を使っても、伝えられる量には限りがあります。
1ページのサイトなら、料金、場所、予約の方法、よくある質問を、1か所にまとめて置いておけます。何度聞かれても同じ答えがそこにあるので、電話で同じ説明を繰り返す手間も減ります。
やること:この1か月に電話やメッセージで聞かれた質問を書き出し、多い順に5つ選ぶ。それが1ページに載せる中身になります。
観点3|信頼の伝わり方で比べる
SNSだけの場合、雰囲気や人柄は伝わりますが、事業者としての情報は伝わりにくいことがあります。とくに士業のように信頼が決め手になる仕事では、所在地や資格が確かめられないと、相談をためらう人もいます。
1ページのサイトに、独自ドメイン※2のアドレスで、所在地・代表者・資格などがそろっていれば、「きちんとした事務所だ」と受け取られます。
やること:サイトに載せる基本情報(所在地・代表者・資格や実績)を書き出し、SNSのプロフィール欄からそのページへ入れるようにする。
SNSで生まれた興味を、1ページで受け止める
SNSには、興味を生む力があります。けれど、興味を持った人が知りたいことを確かめる場所がなければ、その興味はほかの店へ流れていきます。完璧なサイトは要りません。よく聞かれることに答える1ページがあれば、生まれた興味をきちんと受け止められます。
まず一枚から始めるために
- SNSは見かけてもらう場所、サイトは確かめてもらう場所
- 店名と地域名で検索して、いまの見え方を確かめる
- よく聞かれる質問5つが、1ページの中身になる
- 基本情報をそろえて、安心して相談できる形にする
ピクニックは、サービスファネルの会社です
私たちピクニックは、お客様の商売をファネルでとらえ、どこに伸びしろが眠っているかを分析し、その段階に合った手を一緒に考える会社です。
その「1ページ目」を手頃に形にするのが KindIT HP です。会社情報と強みの棚卸し × よく聞かれることに答える1ページの構成 × 独自ドメイン・会社用メールの整備までを一体で支援し、事業にちょうどいい最初の一歩を整えます。
まずは、SNSを見た人が料金と場所を何回のタップで確かめられるか。そこが見えれば、あとは1ページにまとめるだけです。現状を一緒に確かめてみませんか。
注釈
※1 カスタマージャーニー:お客様が商品やサービスを知ってから、検討し、購入し、使い続けるまでの道のりを段階に分けて整理したもの。各段階で相手が何を考え、どこで迷うのかを見える形にするために使う。
※2 独自ドメイン:「会社名.jp」のように、自社専用に取得したインターネット上の住所。サイトやメールアドレスに使う。
