「料金ページは、けっこう見られているんですよ」
アクセスの数字を見ながら、担当者が言います。料金ページの閲覧数は、トップページに次いで2番目。興味を持ってくれている人は、確かにいます。
ところが、その月の問い合わせは3件でした。料金ページを見た数百人のほとんどが、そのままサイトを閉じています。しかも、どこで帰ったのかは、誰も気にしていませんでした。
そして翌月も、同じ数字が並びます。
料金まで読んだ人は、かなり本気です。足りないのは興味ではありません。料金を見たあとに進む先が見つからないことです。問い合わせのボタンはページのいちばん下にしかなく、そこまでたどり着く前に、次のサイトへ移っていく。
離脱している場所は、たいてい1つか2つです。サイトを作り直さなくても、その場所を直せば数字は動きます。自社のサイトで、問い合わせボタンはいくつのページに置かれているでしょうか。
料金ページを見ているその人も、いきなりそこへ来たわけではありません。どこかで自社を知り、気になってサイトを開き、サービスや料金を他社と見比べてきました。あと一歩のところまで来ています。
お客様は「出会う → 興味を持つ → 理解・比較する → 行動する → 関係を深める → ファンになる」という6つの段階を通って、お店や商品にたどり着きます。この流れを「セールスファネル(=ファネル)」と呼びます。買うまでの道のりを段階で捉える考え方はカスタマージャーニー※1として広く使われていて、それを実際の商売の流れに合わせて6つに整理したものです。一方通行ではありません。ファンになった方の紹介が、また新しい「出会う」を生んでいきます。

この記事で扱うのは、その4つめにあたる④行動する=申し込みの段階です。「あと一歩」で帰ってしまう人を減らすための、サイト導線※2の見直し方を3つのステップで見ていきます。
ステップ1|まず、離脱の多いページを3つ見つける
この手順の目的は、直す場所を勘ではなく数字で決めることです。サイト全体を一度に直そうとすると、時間も費用もかかります。
アクセス解析で、ページごとの離脱率※3を並べます。見る人が多いのに離脱率が高いページが、最初に手を入れる場所です。料金ページ、サービス紹介、事例の一覧が上位に来ることがよくあります。
やること:閲覧数の多い上位10ページを並べ、その中で離脱率の高い3ページに印を付ける。3つ決まったら次へ進みます。
ステップ2|そのページの「次の一歩」を置き直す
次の目的は、読み終えた人がすぐに動ける状態にすることです。離脱の多いページを開き、読み終えた場所に何があるかを確かめます。ページの最後が会社の住所だけ、ということも珍しくありません。
料金ページなら「この内容で見積もりを相談する」、事例ページなら「同じような課題を相談する」。そのページの内容に合った一言とボタンを、読み終えた位置に置きます。
やること:3ページそれぞれに、内容に合わせた一言と問い合わせボタンを、本文の直後に置く。
ステップ3|フォームまでの道を、短くする
最後の目的は、ボタンを押した人を途中で迷わせないことです。ボタンの先が問い合わせの種類を選ぶ画面で、さらにフォームへ進む2段階になっていると、そこでも人が減ります。
ボタンを押したら、すぐにフォームが開く形にします。料金ページから来た人には「料金について」の項目があらかじめ選ばれている、といった工夫も効きます。
やること:問い合わせボタンからフォームの送信まで、何回クリックが必要かを数え、1回減らせるところを探す。
直すべきは、入口ではなく出口の手前
問い合わせが少ないと、人を増やすことを考えがちです。けれど、料金ページまで来ている人は、すでに十分に集まっています。足りないのは、その人たちが動ける出口です。離脱の多い場所を数字で見つけ、次の一歩を置き直す。それだけで、同じ訪問者数から問い合わせは増えていきます。
「あと一歩」で離脱させないために
- 料金まで読んだ人は本気。足りないのは次に進む先
- 離脱の多いページを数字で見つけ、3つに絞る
- 読み終えた位置に、内容に合った一言とボタンを置く
- ボタンからフォーム送信までの道を短くする
ピクニックは、サービスファネルの会社です
私たちピクニックは、お客様の商売をファネルでとらえ、どこに伸びしろが眠っているかを分析し、その段階に合った手を一緒に考える会社です。
その「あと一歩」を受け止める仕組みに変えるのが CustomBuild HP です。アクセスの分析と課題の整理 × 行動につながる構成と導線の設計 × 公開後の計測と改善までを一体で支援し、見ている人が動けるサイトに整えます。
まずは自社のサイトで、問い合わせボタンが置かれているページがいくつあるか。そこが見えれば、あとは足りない場所に置いていくだけです。現状を一緒に確かめてみませんか。
注釈
※1 カスタマージャーニー:お客様が商品やサービスを知ってから、検討し、購入し、使い続けるまでの道のりを段階に分けて整理したもの。各段階で相手が何を考え、どこで迷うのかを見える形にするために使う。
※2 導線:サイトを訪れた人が、ページからページへ進み、問い合わせなどの目的にたどり着くまでの道筋。
※3 離脱率:そのページを最後にサイトから出ていった人の割合。高いページほど、そこで人が帰っていることを示す。
